日本の「ビール」といえば、大半がラガー系。その中でも特にピルスナーが全てといっても過言ではありませんでした。ビールは大きく分けて2種類、「ラガー」と「エール」に分かれますが、エールの代表がこの「ペールエール」です。
ペールエールはイギリス発祥のビアスタイルですが、イギリスやアイルランド方面では歴史的にはビールといえば「黒ビール」でした。それに対して薄い色のビールということで、「ペールエール(pale:淡い、薄い)」と名付けられました。
「薄い」とはいっても、あくまで黒ビールに対しての薄さなので、いま日本で作られているペールエールは必ずしも薄い黄色ではなく、ほとんど黒に近い濃い茶色のものもあります。ビールの色を表すSRMあるいはEBCという指標もありますが、数値を計測して表示しているブルワリーはあまり多くはなく、グラスに注いでみるまでどんな色かはわからないこともあります。しかしそれもまた、クラフトビールの楽しみの一つでもあります。
ペールエールはエールの代表であり、多くのブルワリーが醸造しているビアスタイルです。しかし大手メーカーのビールが同じピルスナーであっても少しずつ味わいが異なるように、ペールエールの味わいもブルワリーごとにさまざま。あまりとがったスタイルではない王道のビールだからこそ、ある意味ブルワーの腕が試される種類だとも言えます。
ブルワリーによってはペールエールとは別で「ゴールデンエール」もしくは「ブロンドエール」も作っていることがあります。ゴールデン・ブロンドはその名の通り明るい黄色のビールですので、「いつものラガーじゃなくてエールを飲んでみたいけれど、ビールといえばやっぱり薄い黄色!」という方はゴールデンエールを選んでみるのもおすすめです。
337 Aleでこれまで取り扱ったペールエールの一例
OZONE BEER(大曽根ビール)愛知県名古屋市
商品名:FUTURE TREES
アルコール度数:5%
南会津マウンテンブルーイング 福島県南会津郡南会津町
商品名:南会津PALE ALE
アルコール度数:5%